「いつび」から

東京の下町に工房を構え、ゆるゆると織物を織っています。
制作しているのは概ね「ストール」。
和でも洋でもない、「いつび」らしい作品を求めて、一人で気ままに。
そんな「いつび」の織りと色の世界を楽しんでいただきたいと思います。

2020年5月26日火曜日

緊急事態宣言解除の日

昨夜18時、安倍首相から「緊急事態宣言の解除」が発表されました。
1か月半(実質は、3か月近く)の自粛生活に、一応のピリオドが。でも、第2波の懸念が大きい中、これまでの生活スタイルの変化が要請されています。
そんな中、今日は久しぶりに電車に乗り(2か月ぶりくらい)、日比谷公園へ。日比谷線に新しい車両が導入されていること、今日知りました(びっくり!!)。
TV等の報道では見知っていたものの、レストランやカフェがテイクアウトのランチを販売しているところに遭遇したり、随分状況が変化したことにこれまたびっくり。


花水木が満開です。左手は帝国ホテル。まだ休業中のようでした。







日比谷公園は、まだまだ人出が少なく(平日だから?)、静か。










木の間から松本楼。こちらは、営業している様子で、並んでいる人たちがいました。









公園内のカフェで一休み。
やはり、この場所は贅沢な時間をくれます。








世の中に何が起こっても、自然は季節通りに移り変わっています。







お昼は、行きつけのお蕎麦屋さんに行ってみたのですが、なんと!ずっと開店していたそうです。(もっとも、お蕎麦屋さんは営業時間が11時~20時くらいなので、問題なさそうですが)
お昼時にも関わらず、混み具合は、いつもの4割といったところでしょうか。明日は、更に人出が増えるのでしょうか?

2020年5月25日月曜日

手紡ぎの糸で織る(3)

夏までもう少し時間があるし、最近は織るのに丁度よい(?)気候なので、冬物・夏物区別なく平行して作業しています。
「茜」という染料(植物)で染めたコリデールとい羊の毛を紡いでみました。
それを使って織ったのが、こちら。


経糸に入れているグリーンの糸も、手で紡いだものですが、他のものを作った余りの糸。










120グラムくらいの重量で、軽い。
手触りは、ふわふわでつるっとしている?うまく表現できませんが、比較的さらりとした感触。





2020年5月21日木曜日

コットン・ブークレの糸を使って

少し夏用のものも織りたいなと思い、手元にある糸の中から何故か結構在庫しているコットン・ブークレの糸を使うことに。細いループの糸です。色はどれも(といっても、5,6色しかない)ぼんやりした感じで、ほかの糸の添え糸として買ったものと思います。
今回は、この糸だけで夏用ストールを織ります。

機は「レラ・オ・レラ」。
水色とピンクと薄紫と赤紫の4色。










織り上がり。ピンクが入って優しく華やいだ感じに見せてくれます。
薄く、柔らかい。















2枚目も、同じ糸の色違いで織ることにしました。と言っても、なんだかぼんやりした色味なので、どれを組み合わせても強烈な個性は出にくいです。



こちらは、水色と薄紫と赤紫と白の4色。
ぐっと落ち着いた感じ。











織り上がり。
今度は水色が良い感じでアクセントになっていると思います。









言葉がいまいちですが、1枚目と比べると「重厚な感じ」とでもいうのでしょうか・・・。
ぼんやりした色味などと書きましたが、織り上がってみれば、それぞれがとても微妙なニュアンスを出していて、甲乙つけがたいものとなりました。
四季を通じて活用できそうです。













(おまけ)

うっかり席を空けたら、乱入者!!

2020年5月14日木曜日

手紡ぎの糸で織る(2)

前回、手で紡いだ糸を使って織ったマフラーを掲載しましたが、今回は、その色違い。
手で紡いだ糸は、切れやすい、けば立ちやすい、で織る時の手間は結構かかりますが、織り上がりは、何とも言えない味があります。ある意味「洗練されていない」、また、「素朴な」といった感じ。


今回は、黒っぽい部分が多くなっています。
糸紡ぎを初めて、すぐくらいの糸ですので、太さも均一でなく(これは、ある意味、持ち味)、よりも一定でないので、面白い風合いをだしてくれています。










沢山の色が混ざりあって、パワフルな感じに出来上がりました。













使った機は、「プチ・レラ(卓上機)」です。

2020年5月5日火曜日

手紡ぎの糸で織る

現在、自粛しながら様々なことを自宅でやっています。3~4種類のことを平行して(笑)
そんな中、初めて自分で紡いだ糸を使ってマフラーを織りあげました。

使ったのは、この2色。メインはオレンジの方です。染色した羊毛数種類とキナリの羊毛をブレンドして紡ぎました。









プチ・レラ(卓上機)に経糸を張る。
猫がお手伝い。









ザクザクっと織って行きます。あまり柔らかくない糸になってしまい・・・サクサクした感触なので、冬より春くらいの方が使いやすいかも。











完成しました。正真正銘の一点もの。
縮絨して、少し柔らかくなりましたが、さらりとした手触りのマフラーです。












糸から自分で紡いだので、一層達成感があります。
市販の糸に比べると、毛羽立ちやすいし、扱いが(特に経糸)手間がかかるのが難点ですが、次は経糸に糊をつけてみようかと考えています。