「いつび」から

東京の下町に工房を構え、ゆるゆると織物を織っています。
制作しているのは概ね「ストール」。
和でも洋でもない、「いつび」らしい作品を求めて、一人で気ままに。
そんな「いつび」の織りと色の世界を楽しんでいただきたいと思います。

2021年3月26日金曜日

2021年お花見

 2021年もお花見のシーズンに。昨日満開になったところが数多くあり、おっとり刀で人形町あたりに出かけてみました。

ゴールは浜町公園。人形町駅から甘酒横丁を明治座に向かって歩くと途中に「浜町川緑道」という細長い公園があり、ここが知る人ぞ知る桜の名所(大げさ?)。今日も、晴れ着撮影の人々やランチタイムを利用してのお花見のご一行等々ちらほらの人出。


弁慶の像が立っているあたりのショット。桜のトンネル状態・・
とても美しいです。








弁慶像を後ろから写したもの。こちらは、空の青さも見えて木漏れ日が弁慶像の背中に落ちて風情があるような。








甘酒横丁の旗も入って、りっぱな桜。











鳩も登場。結構高い桜の枝にとまる鳩。春ならではの景色なのかもしれません。






こちらは、「浜町公園」の大島桜。すでに葉桜となってはいますが、これはこれで美しいものです。






満開の桜の下で、ランチに集う人々。

いつもと変わらない景色。

コロナ・・・大丈夫かな?






枝垂桜をアップで撮影。綺麗です!!










桜を満喫しました。
さて、お昼はどこへ???
ということで、人形町駅付近に戻ることに。








こちらは、「玉ひで」の向かい側にあるフレンチ・ビストロ「CHEZ ANDRE DU SACRE-COEUR」

今日のランチ(さわらのカレー風味ソテー)と定番のグラタン、チーズ(ブルーとシェーブル)、ワインを頂きました!!


2021年3月24日水曜日

寄り道

 時々「織り」から外れて異なることをしてみたくなります。今回のきっかけは、以前織ったマフラーを更に縮絨して、フェルト化したものにしようとしたことでした。結構強くフェルト化したのを見ながら、昔どこかで見た(今でもあるでしょうけれど)フェルトの小物のことが頭に浮かび、作ってみたくなった次第。寄り道です(笑)


最初は、自分で手紡ぎした糸を編んで、それをフェルト化。セーターやパーカーのワンポイントで使ったら可愛いかな・・・とか。



作り出したら面白くなり、編んで縮絨する工程がなんとも・・・








その挙句が、ミニトートバッグに至った次第です。
これに使った糸は、市販のウール100%のもの。たまたま手元にあったのを使いました。











そして、先に作ったパーツ(?)を取り付けると、ぐっとおしゃれなトートバッグに。
自分で手紡ぎした糸は、色の出方が予想不可能な様々な色をミックスしたものなので、面白いですね。










上記の青いバッグの色は、こちらがより本物に近く出ています。










飾りはまだ縫い付けていないので、変えてみてはどれが一番合うか楽しんでいる最中。



















2021年3月12日金曜日

東京染物がたり博物館探訪(富田染工芸)

 先日TVでふと目にした「さくらトラム(旧都電荒川線)」沿線の面影橋駅近くにある、「東京染めものがたり博物館」を訪ねて来ました。自分は「織り」をやっていますが、「染め」はどこか遠いもので、実際に自分で「染める」ことは少しも考えていませんでしたが、今回の訪問でとても「染め」に興味を持ちました。


こちら「おもかげばし」。実際にある橋でした・・・

昔、この橋から神田川に映る自分の姿を眺めたというところから付いた名前だそうです。当時の神田川、どれだけ綺麗だったのか??

染物の「洗い」をこの川で行っていたそうですが。







神田川沿いに並ぶ桜の枝にとまる鳩二羽発見!






博物館(工房に併設されている)入口




内部。博物館というよりは工房という感じ。
「江戸小紋」の染め工房です。





時代を感じさせる道具が並んでいます。
どうやって使うのか?興味津々。








工房の奥に、ここで制作されたものが販売されっているコーナーがありました。
一枚の絹地の両面に、それぞれ異なる柄を染めたストール。沢山並んでいますが、全てが一点もの。







これらを一人で制作している職人さん(伝統工芸士)から色々お話を聴くことができました。他の人には出来ない技法や技術を守っている方の、自信に溢れた、また、仕事に創意工夫を凝らし、楽しみながら取り組んでいる様子が強く伝わってきました。

次回は、染めの体験をしたいと思いつつ、工房を後にしました。










(おまけ)


私が購入した一枚。上のゴールドの波型の柄と下の青い波柄が裏表です。全く異なる色柄が表裏となっている(しかも1枚のシルクの布に)。



























2021年3月2日火曜日

ワークショップのサンプル制作

 3月に入りましたが、2月のワークショップはシルク糸を使った春らしい色合いのマフラー制作でした。そのサンプルを備忘として掲載します。


①ピンク、生成り、白、混ざり糸を使って。









織り上がり。




②藤色、生成り、白、①で使ったのとはまた異なる混ざり糸を使って








織り上がり。落ち着いた感じになりました。





①②を並べてみると・・・
そう違わない感じですが、生成りと白は同じだし、白い部分の分量が多いので、似た感じになるのも無理ないかもしれません。