「いつび」から

東京の下町に工房を構え、ゆるゆると織物を織っています。
制作しているのは概ね「ストール」。
和でも洋でもない、「いつび」らしい作品を求めて、一人で気ままに。
そんな「いつび」の織りと色の世界を楽しんでいただきたいと思います。

2020年11月16日月曜日

ワークショップのサンプル

 2020年もあと2か月を切ってしまいました。ワークショップも12月の1回を残すのみ。本年最終回は、参加者皆さんお気に入りの、シルクウールの糸を使うことになっています(皆さんからのリクエスト)。1本取りで、薄手のストールをとのこと。

早速サンプル制作。しばらくの間、自分の勉強のために「習作」と称して「組織図」を参考に色々な織りをしていたので、久しぶりの「平織」帰りです(笑)

(1枚目)

今回は、幅の異なるものを3本織ることにしました(最初からそう考えたのではなく、結果的に)。

使うのは、5羽の筬。経糸160本。色は、グレー、濃い緑、黄色、黒の4色。参加者があまり使わない糸達。言わば「余っている」糸を使って。







機に掛かっているときの写真です。

経糸に使った4色のうち黄色以外を緯糸に使いました。








完成。経糸の黄色が効いていて、縦縞感が出ています。




(2枚目)

今度は、5羽の筬は同じ。経糸200本。

紺色、トルコブルー、濃い緑、青緑の4色。

皆さんが大好きな色合い。








緯糸は、紺色と濃い緑の2色しか使いませんでした。













完成!幅が広め。海のような色合い。





3枚目は、現在制作中なので、完成したらアップします。
色は、赤、黄色、オレンジ、ピンクを使っています。ちょっと怖い組み合わせですけど。
「平織」の醍醐味は、色の組み合わせにあると思います。シンプルなだけに、色で様々なニュアンスが表現できます。今回の3枚は、サンプルなので、ごくシンプルを心掛けました。



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